「屋根修理でカバー工法がいいって聞いたけど、何をする工事なの?」
「葺き替えより安いって本当?失敗や後悔の話も見かけるけど…」
屋根工事は、内容によっては金額も大きく、専門用語も多いです。
だからこそ、調べれば調べるほど、よく分からないまま決めてしまいそうで怖くなりますよね。
本記事を書いている筆者は、茨城県取手市を拠点にしている屋根修理業者「SK ROOF」です。
カバー工法のポイントはひとつ。屋根をかぶせて見た目を整える工事ではなく、防水機能を更新する屋根修理だということです。
実は、見た目は似ていても、防水シートが更新されない「差し込み葺き」をカバー工法と呼ぶケースもあります。
もしここを知らずに頼むと、「カバー工法のつもりだったのに目的を満たしていなかった」ということも起こり得るかもしれません。
この記事では…
- 屋根カバー工法の本来の目的
- メリット・デメリット
- 向いている屋根/できない屋根
- 葺き替えとの違い、費用の目安、工事の流れ
など、順番に解説します。
「なるべく費用は抑えたい。でも、安さだけで失敗はしたくない」
そんな方こそ、まずは仕組みを知ってから判断してみてください。
読み終えるころには、自分の家はカバー工法が向いているのか、どこを確認すべきかがクリアになるはずです。

SK ROOFは、工事ありきではなく、屋根の状態を見たうえで、「できる・できない」「向いている・向いていない」を正直にお伝えしています。まずは、今の屋根の状態を知るところから始めてみませんか?
屋根修理における「カバー工法」とは?

屋根カバー工法は、単に屋根をかぶせて見た目を整える工事ではありません。
まずは、基本から整理していきましょう。
屋根カバー工法は「古い屋根の上に軽い屋根をかぶせる工事」
屋根カバー工法とは、既存の屋根を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねて施工する工事のことです。
一般住宅では、スレート屋根(コロニアル)の上に軽量な金属屋根(ガルバリウム鋼板やSGL鋼板)をかぶせるのが主流。
既存屋根を剥がして処分する工程がほとんどないため、以下のような特徴があります。
- 解体・撤去費用が抑えられる
- 工期が短く済む
- 住みながら工事しやすい
「できるだけ費用を抑えて屋根を直したい」
「工事期間は短いほうがいい」
という方に選ばれやすい工法です。
屋根カバー工法の本来の目的
冒頭でも触れていますが、屋根カバー工法の本来の目的は、防水機能を新しくすることです。
更新される防水機能は、次の2つです。
1つ目は、防水シート(ルーフィング・下葺き材)。
これは、屋根材の下に施工されるシートで、最終的に雨漏りを防ぐ「最後の砦」ともいえる存在です。
屋根カバー工法では、既存屋根の上にまずこの防水シートを張ります。
2つ目は、新しく施工する屋根材。
金属屋根自体も、雨水を流す構造を持っています。
この「防水シート+屋根材」という2つの防水機能が新しくなることで、屋根は再び本来の役割を果たせるようになります。
注意:差し込み葺き工法とは?
ここで、知っておいてほしい注意点についてお話しておきます。
最近、本来の屋根カバー工法とは性質の異なる「差し込み葺き工法」もカバー工法として案内されることもあります。
差し込み葺き工法とは、古いコロニアル屋根の上に、コの字型の金属板を差し込んだり、接着材で貼り付けたりする工法です。
施工後の見た目は金属屋根に変わったように見えるため、「カバー工法」と説明されることがあります。
しかし、差し込み葺き工法では、防水シート(ルーフィング)が新しくならなず、上に載せる金属板に屋根材としての防水構造が備わっていないケースも多いです。
つまり、見た目は新しくなっても、屋根の防水機能は更新されていない状態。
その結果、本来の目的である防水更新ができていなかったということにつながることもあります。
屋根修理で大切なのは、何を目的として、どこが新しくなるのか。工事の名前だけで判断してしまうのは、思わぬ結果になるかもしれないので注意しましょう。
屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法が多くの住宅で選ばれているのには、理由があります。
ここでは、屋根修理の現場で実感される代表的なメリットを整理していきましょう。
【屋根カバー工法のメリット】
- 葺き替えより費用を抑えやすい
- 工事期間が短く済む
- 追加費用が発生しにくい
それぞれご覧ください。
葺き替えより費用を抑えやすい
屋根カバー工法の一番大きなメリットは、葺き替えに比べて費用を抑えやすい点です。
葺き替え工事では以下のような手間と費用がかかります。
- 既存屋根の解体
- 廃材の搬出・処分
- 解体に伴う人件費
一方で屋根カバー工法は、既存屋根を撤去せずそのまま活かした状態で施工するため、解体費・処分費がほとんどかかりません。
その分、同じ屋根修理でも、総額が抑えられるケースが多くなります。
工事期間が短く済む
屋根カバー工法は工程がシンプルなため、工事期間が短く済みやすいという特徴もあります。
一般的な住宅であれば、状況にもよりますが7日前後で完了するケースが多いです。
また、屋根を全面的に剥がさないため、工事時に起こる解体音や粉じんも少ない。
そのため、在宅ワークの方や小さなお子さんがいるご家庭にとっても、負担が少ない工法といえます。
断熱性・防音性が向上する可能性がある
屋根カバー工法では、既存屋根の上に防水シートと新しい屋根材をかぶせます。
すると、屋根の構成が一層増えるため、厚みが増しますよね。
その結果、
- 夏の熱が伝わりにくくなる
- 雨音が軽減される
といった、断熱性・防音性の向上を感じる可能性もあります。
ただし、屋根カバー工法は、断熱や防音を主目的とした工事ではありません。
断熱材を入れる工事や防音対策を専門に行う工事と比べると、効果の感じ方には個人差があります。
※また、防音性に関しては屋根材の種類にもよると考えておきましょう。カバー工法でも薄い鉄板系のものであれば、逆に雨が当たる音が響く可能性も0ではありません。
このあたりは、あくまで「副次的なメリットの一つ」として捉えておきましょう。
追加費用が発生しにくい
たとえば葺き替え工事の場合、工事途中で既存屋根にアスベストが含まれていることが分かると、解体費とは別に20万〜50万円前後の処理費用が追加で発生するケースもあります。
※アスベストを含む屋根については以下の記事でも詳細を解説しています。

一方、屋根カバー工法は、既存屋根の解体・撤去を行わないため、アスベスト処理費用が原則かかりません。
そのため、見積りから大きく金額が変わりにくく予算計画が立てやすいといえます。
屋根カバー工法のデメリット・注意点

屋根カバー工法はメリットも多いですが、どんな家にも万能に使える方法ではありません。
ここでは、事前に知っておいてほしいデメリット・注意点を整理します。
【屋根カバー工法のデメリット】
- 屋根の下地補修ができない
- 将来の再工事費用が高くなりやすい
- 屋根が重くなり耐震性に影響する可能性がある
- 火災保険は基本的に使えない
順番にご覧ください。
屋根の下地補修ができない
屋根カバー工法の最大のデメリットは、屋根の下地(野地板)を直接補修できない点です。
既存屋根を撤去せずに上から重ねる工事のため、既存屋根の下地に傷みがあっても、施工中に補修することができません。
施工前の点検で、表面の劣化・割れや浮きなどは確認できますが、屋根の内部までは見えないことも多いです。
そのため、
- 築年数
- 過去の雨漏り歴
- 立地条件(風・雨・日当たり)
などを総合的に判断し、そもそもカバー工法が適しているかを見極めることが重要です。
ここを曖昧にしたまま進めると、施工後に内部の劣化が表面化するリスクがあります。
将来の再工事費用が高くなりやすい
屋根カバー工法は、永遠に屋根の安全が保障されるものではありません。
新しくかぶせた屋根材に万が一の不具合が発生した場合は、再度、屋根工事を行う必要があります。
その際の選択肢は、基本的に「葺き替え工事」一択です。
なぜなら、すでに屋根が2層構造になっているため、これ以上重ねるのは現実的でないからです。
このときの葺き替え工事では、2層分の屋根を撤去するため、廃材も2倍近く発生します。
その分、人件費・処分費が高くなりやすいというデメリットがあります。
✅:補足
とはいえ、現存のカバー工法に用いる製品であれば、最低でも30年はもつと言われています(メーカーによってはその期間の製品保証が付いているものも)。
自然災害による倒壊や倒木など、想定外の損壊がなければ、一生のうちに2度屋根を直すということはあまり起こり得ないでしょう。
※また、もし自然災害による損壊があれば、火災保険が適用できる可能性もあります。
ただし、現在の住まいを2世代以上に引き継いで住むという場合であれば、2回以上の屋根修理が必要になるかもしれません。
将来のメンテナンス計画も含めて判断することが大切ですね。
屋根が重くなり耐震性に影響する可能性がある
屋根カバー工法は既存屋根の上に新しい屋根材が追加されるため、建物の重量が増えます。
一般的に、建物は重くなるほど地震時の揺れが大きくなりやすいとされています。
もちろん、軽量な金属屋根を使用することで、リスクを抑えることは可能です。
ただし、旧耐震基準で建てられた住宅であったり、もともと屋根が重い家であったりすると、屋根荷重の増加が不安要素になるケースもあります。
カバー工法を検討する際は、「軽いから大丈夫」と決めつけず、建物全体のバランスを見た判断が必要です。
火災保険は基本的に使えない
屋根修理と火災保険をセットで考える方も多いですが、屋根カバー工法は火災保険が使えないケースが一般的です。
先ほど軽く触れていますが、火災保険が適用されるのは、原則として自然災害で破損した部分の工事。
そのため、カバー工法は、保険の対象外と判断されることがほとんどです。
「保険が使えると思っていたのに使えなかった」という事態にならないように、事前に工法と保険適用の考え方を理解しておきましょう。
屋根修理において火災保険が使えるケース・使えないケースの詳細は以下の記事で解説しています。

屋根カバー工法ができる屋根・できない屋根

屋根カバー工法はすべての屋根に施工できるわけではありません。
ここでは、カバー工法に向いている屋根と注意・非対応になりやすい屋根を分かりやすく整理します。
屋根カバー工法に向いている屋根材
屋根カバー工法で重視されるポイントは、屋根の形状が比較的フラットで、重量を抑えられることです。
代表的な例として、以下の屋根材はカバー工法に向いています。
- スレート屋根(コロニアル)
- 金属屋根
- アスファルトシングル屋根
特に多いのが、スレート屋根の上にガルバリウム鋼板などの金属屋根をかぶせるケース。
金属屋根は非常に軽量で、耐久性・耐候性にも優れているため、カバー工法との相性が良い屋根材です。
施工できない・慎重な判断が必要な屋根
一方で、以下のような屋根はカバー工法ができない、もしくは慎重な判断が必要になります。
- 既存の屋根が重い
- 屋根表面がでこぼこ・波状になっている
- 下地(野地板)の劣化が疑われる
屋根カバー工法には、屋根面がある程度フラットであること、という前提条件があります。
具体例を見ていきましょう。
例① 瓦屋根
現行の耐震基準で建てられた住宅で、現在主流のフラットな平板瓦であれば「瓦屋根でもカバー工法ができる」といった情報を見かけることもあります。
しかし、結論から言うと、瓦屋根へのカバー工法は構造上ほぼ不可能です。
理由は、瓦屋根にはカバー工法用の屋根材を固定できる下地構造が存在しないためです。
重量や瓦の形状の問題もありますが、それ以前に、カバー工法は既存屋根材に直接固定して施工する工事のため、瓦屋根ではそもそも施工自体が成立しません。
さらに、2000年に改訂された現行の耐震基準以前に建てられた瓦屋根住宅では、瓦が下地に固定されておらず、並べてあるだけのケースも多く見られます。
仮に瓦の上から無理に屋根材を取り付けたとしても、その土台となる瓦自体が固定されていないため、意味がありません。
そのため、瓦屋根は既存の瓦を撤去したうえで行う「葺き替え工事」が基本的な選択肢となります。
なお、カバー工法で使用される屋根材はカバー工法専用というわけではなく、新築住宅や葺き替え工事でも使用可能な屋根材です。
デザインや性能面で気に入った屋根材があれば、瓦を撤去し、下地補修を行ったうえで、その屋根材を葺き替えとして施工することが可能です。
例② 古いトタン屋根
金属屋根の上に金属屋根をカバーすること自体は、技術的には可能ではあります。
しかし、古いトタン屋根の場合、屋根の下地が傷んでいたり、錆や雨漏りが進行していたりすることが多いです。
その場合、カバー工法をしても根本が解決しないため、実質できない(しても意味がない)ことがほとんどです。
見た目だけで判断せず、必ず下地の状態を確認する必要があります。
例③ 劣化が進んだコロニアル屋根
スレート屋根(コロニアル)であっても、すべてがカバー工法向きとは限りません。
たとえば、
- 築40年以上経過している
- 雨漏りがすでに発生している
- 割れ・欠け・反りが著しい
といった場合、屋根下地の劣化が進んでいる可能性が高く、カバー工法は避けたほうがよいケースもあります。
この場合は、下地を増し張りするカバー工法、もしくは葺き替え工事といった選択肢を検討することになります。
自分の家の屋根がカバー工法に向いているか、文章だけで判断するのは難しいかもしれません。
SK ROOFでは、屋根の状態を実際に確認したうえで「できる・できない」を正直にお伝えしています。
屋根カバー工法の適正時期は?築年数別の考え方

屋根カバー工法は築年数だけで判断できるものではありません。
とはいえ、判断の目安というものはあります。
ここでは、現場でよくあるケースをもとに整理してみましょう。
築10年未満|基本的にはまだ早い
築10年未満の屋根は、基本的に大きなメンテナンスが必要になる時期ではありません。
そのため、カバー工法を検討するのは少し早いといえます。
例外を挙げるとすると…
- 海沿い・高台など風の影響を受けやすい立地
- 周囲に風を遮る建物がない
- 施工方法や屋根材が耐風性に弱い
といった条件が重なると、築1〜2年でも屋根の浮きや剥がれが起こることがあります。
屋根に不具合があれば、早めに耐風性の高い屋根材でカバー工法を検討するのも一つの選択肢です。
築10〜20年未満|カバー工法を検討しやすい時期
築10〜20年未満は、屋根カバー工法を検討してもいい時期かもしれません。
特に注意したいのが、2000年代初頭に流通したスレート屋根です。この時期のスレートは、アスベストを含みません。
その分、従来品より割れやすいという特徴があり、ひび割れ・欠け・反りや剥がれといった不具合が比較的多く見られます。
まだ雨漏りはしていなくても、放置しておくのが不安であれば、防水機能をまとめて更新できるカバー工法は相性の良いタイミングといえます。
スレート屋根については以下の記事で詳細を解説しています。

築20〜30年未満|状態次第で選択肢が分かれる
築20年を超えると、屋根材だけでなく、下地の劣化も進んでいる可能性が高くなります。
この時期は、屋根の状態によって判断が分かれるゾーンです。
- 通常のカバー工法で対応できる
- 野地板の増し張りが必要
- 葺き替えを選んだほうがよい
など
また、この頃に製造されたスレートにはアスベストが含まれているものも多く、
- 葺き替え=処分費が高額
- カバー工法=処分不要
という費用差が判断材料になることもあります。
ここは、現地調査で確認すべきポイントですね。
築40年以上|基本的にカバー工法は非推奨
築40年以上が経過した屋根は、基本的に屋根カバー工法は推奨しません。
理由は以下のとおりです。
- 下地の劣化が進行している可能性が高い
- 旧耐震基準で建てられているケースが多い
- これ以上屋根の重量を増やすと危険
この場合、屋根の軽量化も含めた葺き替えや、建物全体のバランスを考えた改修を前提に、長期的な視点で検討するほうが安心です。
カバー工法と葺き替え、どちらを選ぶべき?

「カバー工法と葺き替え、結局どっちがいいの?」
結論から言うと、「屋根の状態」と「何を優先するか」で変わります。
判断しやすいように整理してみましょう。
カバー工法が向いているケース
次のような条件に当てはまる場合、屋根カバー工法は有力な選択肢になります。
- 雨漏りが発生していない
- 屋根下地(野地板)が健全と判断できる
- できるだけ費用を抑えたい
- 工期を短くしたい
- 防水性能を早めに回復させたい
特に、築10〜20年程度のスレート屋根で「割れや劣化はあるが致命的ではない」といった状態であれば、屋根全体の防水機能をまとめて更新できるカバー工法は、コストと効果のバランスが取りやすい工事です。
葺き替えを選ぶべきケース
一方で、次のような場合は葺き替え工事を検討したほうが安心です。
- すでに雨漏りが発生している
- 下地の腐食や劣化が疑われる
- 屋根形状・屋根材的にカバー工法ができない
- 今後のメンテナンスも含めて根本的に直したい
葺き替え工事は、既存屋根をすべて撤去し、下地を直接確認・補修できるという点が強みです。
初期費用は高くなりやすいですが、屋根の不安をリセットできるという意味では、長期的な安心感があります。
屋根カバー工法の費用相場と内訳

では、屋根修理のおけるカバー工法はいくらぐらいで行えるのでしょう。
最初にお伝えしておきたいのは、「屋根カバー工法の費用は一律ではない」ということ。
ここでは、相場感とあわせて「なぜ金額に差が出るのか」「見積もりで見るべきポイント」まで整理します。
屋根カバー工法の費用相場目安
一般的な戸建て住宅の場合、屋根カバー工法の費用相場は80〜140万円前後が目安になります。
だいぶ幅広いですよね。
100万円前後くらいに絞ると…
- 延床30坪前後
- 屋根形状が比較的シンプル
- 下地補修が不要
といった、条件が目安でしょうか。
実際には、屋根の面積、形状の複雑さ、使用する屋根材などによって金額にはある程度の幅が出ると考えておく必要があります。
次の項目を見てみましょう
費用に差が出る理由
見積もり金額が変わる理由は主に次の点です。
✅屋根の面積・形状
切妻屋根か、寄棟屋根か。谷や段差が多いほど、手間と材料が増えます。
✅下地の状態
通常のカバー工法で済むのか、野地板の増し張りが必要かどうか。
✅使用する屋根材
ガルバリウム鋼板か、SGL鋼板か。製品グレードやメーカーによって価格差があります。
✅役物・板金部材の仕様
棟板金やケラバ、谷部分の仕上げ方法によっても変わります。
これらの条件が重なることで、見積もり金額に差が出てきます。
相場より安すぎる見積もりには注意
「相場より安い!ラッキー!」
見積りの時点でそう感じたら、一度立ち止まって確認してほしいポイントがあります。
たとえば、
- 防水シート(ルーフィング)のグレードが低い
- 板金部材や貫板が簡易的
- そもそも下地調査が十分に行われていない
といったケースです。
屋根カバー工法は、完成後に中身が見えなくなる工事でもあります。
だからこそ、何を使うのか?どこまで施工するのか?なぜこの金額なのか?
業者がきちんと説明してくれるかが重要です。
安さだけで判断すると、本来の目的である防水性能の更新が果たされない可能性もあります。
屋根カバー工法の施工手順と工事の流れ

屋根カバー工法は、完成後は中が見えなくなる工事だからこそ、どんな手順で進むのかを事前に知っておくことが大切です。
ここでは、一般的な屋根カバー工法の流れを順を追って説明します。
①現地調査・下地確認
屋根カバー工法でもっとも重要なのが最初の調査です。
- 屋根材の劣化状況
- 割れ・欠け・浮きの有無
- 雨漏りの形跡
- 屋根形状・勾配
などを確認し、そもそもカバー工法ができる屋根かどうかを判断します。
②足場設置・既存板金の撤去
工事が決まると、まず足場を設置します。
これは作業の安全確保と、丁寧な施工を行うために欠かせません。
その後、棟板金・雨押さえ板金・ケラバなどの役物といった、既存屋根の板金部材を撤去します。
屋根材本体は残しつつ、新しい屋根を施工するための下準備を行う工程です。
③防水シート(ルーフィング)の施工
次に行うのが、防水シート(ルーフィング)の施工です。
既存屋根の上に隙間なく張り、重ね代や立ち上がり部分も丁寧に処理することで、万が一屋根材の下に雨水が入っても防げる状態を作ります。
ここでどんな防水シートを使うか、どのように施工するかで、屋根の寿命は大きく変わります。
④新しい屋根材の施工
防水シートの施工が終わったら、その上に新しい屋根材を施工していきます。
屋根カバー工法でよく使われるのは、ガルバリウム鋼板やSGL鋼板などの、軽量な金属屋根材です。
屋根の形状に合わせて加工しながら、一枚一枚、決められた手順で固定していきます。
⑤棟板金・役物の取り付けと仕上げ
屋根材の施工が終わったら、棟板金・ケラバ・谷部分などの役物を取り付けます。
あわせて、シーリング処理やビス止め部分の仕上げを行い、雨水の侵入リスクを最小限に抑えます。
完了検査・最終確認
すべての施工が終わったら、仕上がりの最終確認を行います。
- 屋根材のズレや浮きがないか
- 板金の固定は適切か
- 防水上の問題がないか
このあたりをチェックし、問題がなければ工事完了です。
屋根カバー工法は、見えない部分ほど丁寧さが求められる工事。
だからこそ、施工の流れを理解しておくことで、説明内容からも優良な業者かどうかを判断しやすくなります。
屋根修理は自分でできる?DIYの危険性

「屋根修理って自分でできないのかな?」
一度はこんな考えがよぎる方もいるかもしれません。
ですが、結論から言いますと、屋根修理をDIYで行うのはおすすめできません。
理由はとてもシンプルで、高所作業そのものが非常に危険だからです。
また、仮に事故なく作業できたとしても、施工不良のリスクがあります。
そのため、屋根修理は最初から専門業者に任せる前提で考えるのが現実的です。
屋根修理DIYについては別の記事でより詳しく解説しています。

屋根修理は、大丈夫そうに見えても中身が傷んでいるケースが少なくありません。
だからこそ、まずは点検だけでかまいません。
SK ROOFでは、無理な工事をすすめることなく今の屋根に本当に必要な選択肢をご案内しています。
屋根カバー工法で後悔しないための業者選び

屋根カバー工法を検討するなら、業者選びはとても重要です。
なぜなら、これまでにも触れているように、以下のような特徴があるからです。
- 工事後は中身が見えない
- やり直しが簡単にできない
- 工法の違いが分かりにくい
優良な業者を見極めるポイントは以下のとおり。
- 本来のカバー工法を説明できる業者か
- できることだけでなく「できない可能性」も話すか
- 見積もりと説明が「分かりやすいか」
専門用語が多い工事だからこそ、質問したときに、上記のようなことをかみ砕いて説明してくれるかが大切です。
業者選びについては、別の記事でより詳しく解説しています。

まとめ
屋根カバー工法には以下のようなメリットがあります。
【屋根カバー工法のメリット】
- 費用を抑えやすい
- 工期が短い
- 防水性能をまとめて更新できる
しかし一方で、次のような側面も。
【屋根カバー工法のデメリット】
- すべての屋根にできるわけではない
- 工法を間違えると本来の目的を果たせない
- 業者選びを誤ると後悔につながりやすい
大切なのは、「カバー工法」という名前だけで判断しないこと。
- 防水シートと屋根材の2つが更新されるのか
- 今の屋根の状態に本当に合っているのか
- 将来のメンテナンスまで考えた提案か
これらをしっかり確認したうえで、納得して工事を選ぶことが、後悔しない近道です。
「自分の家はカバー工法ができるのか?」
「今の状態で、どの工事が一番合っているのか?」
そんな悩みをお持ちでしたら、まずは現地調査で屋根の状態を正しく知ることから始めてみてください。
SK ROOFでは、「できない工事はできない」と正直にお伝えする屋根点検を行っています。
まずは今の屋根の状態を知るところから始めてみませんか?

